アスベストによって引き起こされる「肺癌」

アスベストによる健康被害は、50~60代を中心に増え続けています。アスベストを大量に吸い込むことで起こる「アスベスト肺(石綿肺)」に加え、その合併症である「悪性中皮腫」や「肺癌」を引き起こす人も多いです。

アスベストによる健康被害が50~60代に多い理由

アスベストが輸入され、主に建築物の材料として国内で加工・使用されていたのは1970年代ごろからです。アスベストによる健康被害が重要視されるまで、多くの建設現場で用いられていました。アスベスト含有の建材が作業現場に用いられることでアスベストが空気中に飛散してしまう事例も多く、作業員をはじめとして近隣住民や歩行者など、さまざまな人たちがアスベストを吸い込んでしまっていたのではないでしょうか。アスベストによる何らかの症状が現れるのは、アスベストを吸引してから30~50年後であると言われています。いわゆる「潜伏期間」があるため、当時働き盛りであった現在50~60代の人を中心に、アスベストによる健康被害が確認されているのです。

アスベスト吸引で起こる「肺癌」

アスベストを吸い込んでから肺癌を発症するまでの潜伏期間は、30~40年程度と言われています。吸い込んだアスベストの量が多ければ多いほど、肺癌になる危険が高くなることが知られています。また、肺癌発生の最大の要因は「喫煙」ですが、アスベストと喫煙の両方の影響を受けると、肺癌の危険性は相乗的に高まります。肺癌のリスクを減らすためには、タバコを控えることも大切です。