アスベストの使用が禁止されるまで

アスベストの使用が全面的に禁止されたのは、実はつい最近のことです。アスベストによる人体への危険性が懸念されるようになってから、アスベストの輸入や使用は少しずつ規制されてきていました。アスベストがどのように規制されてきたのか、詳しく見ていきましょう。

アスベスト規制の歴史

アスベストの使用が法律で規制されたのは、1975年のことです。「特定化学物質等障害予防規則」の改正が行われ、石綿(アスベスト)含有率が重量の5パーセントを超える場合、吹き付け作業は禁止されました。逆に言えば、5パーセント未満であれば許容されていたことになります。1995年には、「労働安全衛生法施行令」と「特定化学物質等障害予防規則」が改正され、アモサイト(茶石綿)とクロシドライト(青石綿)の製造・輸入・譲渡・提供・使用が全面禁止されました。さらに、石綿含有率が重量の1パーセントを超える場合、吹き付け作業が禁止されました。この段階では、クリソタイル(白石綿)の使用は認可されています。アスベストの使用がほぼ完全に禁止されたのは、2006年の「労働安全衛生法施行令」が改正された際です。石綿含有率が重量の0.1パーセントを超えるものの製造・輸入・譲渡・提供・使用が禁止され、建築現場でもほぼ用いられることはなくなりました。

アスベストの有無を築年数で判断する

アスベストの有無を知りたいときは、建物の築年数とアスベスト規制の歴史を比較してみましょう。2006年以前に建てられた建物は、アスベストが含まれている可能性があります。早めの対処でアスベストによる健康被害を防ぎましょう。