アスベストが人体に与える影響とは?

「アスベストは身体に悪いもの!」というイメージが強いですが、具体的には健康にどのような影響をもたらすのでしょうか。アスベストを含んでいる建築物はいまだ存在しており、私たちにとって必ずしも縁がないものとは言い切れません。アスベストを誤って吸引した場合、どのような影響があるのか知っておきましょう。

「アスベスト」とは

まずは、アスベストがどのようなものであるのか知っておきましょう。アスベストとは、天然の鉱物繊維である「石綿」のことです。クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト石綿、トレモライト石綿、アクチノライト石綿などの種類があり、石綿製品によく使用されているのは「クリソタイル(白石綿)」です。熱や摩擦・酸・アルカリなどに強く、丈夫で変形しにくいという特徴があります。そのため、断熱や防音などの効果が期待され、建材に多く使用されていたのです。

アスベストが人体に与える影響

アスベストは非常に細い繊維であるため、人が誤って吸引すると肺の内側に刺さり、そのまま排出されなくなってしまいます。肺にとどまったアスベストの存在に気付かず放置していると、20年~40年という非常に長い潜伏期間を経て、肺ガンや中皮腫などの病気を引き起こす可能性があります。肺が繊維化して咳などの症状が現れる「石綿肺」と呼ばれる病気もあり、症状が酷くなると呼吸機能が低下してしまいます。アスベストを吸引した可能性がある場合は、早めに医師に相談する必要がありそうですね。